現実逃避という、いかにも世間的に白い目で見られそうな行為ですが、実際のところ必ずしも悪いものではありません。

現実逃避でもゲームに熱中したり寝たり全てをほっぽり出して旅に出たり等色々あるので、ここではその現実逃避の在り方・善し悪しについて語りたいと思います。

 

 

二種類の現実逃避

現実逃避とは、辛い現実から目を背け幻想の世界を生きることというのが、一般的な考えです。

しかしながらここで、もう一種類の現実逃避があります。

それは辛い現実から堂々と逃げ出すという現実逃避。

これらは一見同じように聞こえるかも知れませんが、実際は全く違っています。

 

まず、前者の場合は、実際にその現実から逃げ出しているとは限りません。

実際には、むしろ立ち向かってる場合もあります。

しかしながら、心理的には全然立ち向かっておらず、完全に逃避しているのです。

一方で後者は、実際的には完全に逃げ出しています。

しかしながら、それは心理と一致した行動であるのです。

何が言いたいかと言えば、前者のような生き方をする人は非常に危ういということです。

前者のように生きる人は、変にプライドが高過ぎるがために、決して人に弱いところを見せたくないのです。

ですから、気持ち的には完全に耐えられる範疇を超えているケースでも、実際的には無理に立ち向かっている場合が多いです。

つまり、自分に任された仕事を絶対に最後までやり遂げようとしたり、勉強等を一日何時間と決めたらそのルールを意地でも守ろうとしたり。

一見責任感が強く、意志が強いように見えますがだからと言って気持ちも立ち向かっているわけではないのです。

気持ちは全力で逃げようとしていて、それに抗っている状態なのです。

するとどうなるかというと、とんでもないストレスとなって襲いかかってきます。

そのストレスは人や物にぶつけるか、過剰な浪費等にぶつけるか自分が鬱や病気になるかによって解消されるのです。

ストレスとして溜まっている場合、100%この内のどれかによって解消されます。

つまり、一見したところ責任感ある行動によって、別の形で周りの人や自分が犠牲になってしまうということです。

となると、後者のような現実逃避、つまり実際に逃げ出すという行為の方が、実は意外と本人にとっても、周りにとっても良い結果に繋がるケースというのは普通にあるのです。

現実から逃げ出すことによってストレスを回避し、周りに八つ当たりすることもなく、自分も病気になったりすることもなくなる、ということです。

つまり、結果的に人も自分もより幸せになるのです。

 

現実逃避しない人が病気である理由

しかしながら、プライドが高過ぎる人は現実から実際に逃げ出すこと自体がとてつもないストレス、恐怖となってしまいます。

何故なら、逃げ出すことによって自分に対しての評価は著しく下がるからです。

見下されたりもするかも知れません。

結局、責任感があるように見える人たちでただこの結果を恐れていて、逃避したいけどできない状態にある人は非常に多いのです。

色々理由を付けていますが、本人も心の底ではそろそろ逃げるべきだと気付いています。

このような人達はプライド高過ぎ病とでも言えるかも知れません。

そういう人達は結果どうなるかというと、先にも述べたように、ストレスを発散できる相手がいたり対象があれば良いのですが、そうでないと自分の中に溜め込み続けて、いつか限界がきて病気になってしまいます。

 

プライドがなさすぎる人の現実逃避

ですが、逆にプライドがなさすぎる人もそれはそれで病気です。

たとえばちょっと嫌なことがあるとすぐゲームや趣味に夢中になったり、寝ることで忘れようとする人。

それでは問題は残ってしまいますから、ちゃんと向き合って考えなければなりません。

自分なりに考えた上で息抜きとしてゲームをするなり寝るなり、気分転換のために会社を休んで旅に出る等なら良いのですが、最初からそれから逃げてしまったら何の進歩もない状態になります。

最悪、さらに逃避の癖が付いてしまって悪循環に陥り、しっかり向き合っている人とどんどん差が開いていってしまいますし、もし現在ニートであるならますます抜け出せなくなるので、こういった方々は踏ん張って前に出る必要があります。

 

現実逃避をしたい時の方法

言うまでもなく、頑張る習慣はそれはそれでとても大事なのです。

しかしすでにある程度頑張っているのであれば、その自分を認めてあげて、愛するべきです。

頑張ったけど、もう限界!

となったら、堂々と胸を張って現実逃避すれば良い。

逆にそれができないと、本当にどこまででも追い込まれてしまいます。

そして逃げ出した後も、いつまでもそのことを悔やんだり恥じたりして自分を責め続けます。

堂々と逃げるのです。

自信満々で逃げるのです。

これは、私が今自分自身を好きになれず、自分を責め続けて苦しんでいる人に伝えたいメッセージです。

現在苦しんでいる人は、確実に自分なりに精一杯頑張っているのです。

それが限界であればあるほど、自分がどんなに現実逃避しようとすんなり許すことはできるし、後悔もしませんしそんなものに値いしません。

ですから、私ははっきり言って、いつまでも意地を張って頑張り続ける人よりこちらの方が立派だと考えています。

そして高過ぎるプライドを捨て、苦しい状況から逃げ出したそのとき、自分がこだわってきたことが実は取るに足らないことだったと気付くのです。

これが、本当の意味での成長なのです。