世の中には見た目の綺麗さや清潔さのみならず目に見えないレベルの細菌等も常に気にするほどの、潔癖症と呼ばれる人達がいます。

こういった方々は一体なぜこれほどまでに清潔に拘るのでしょうか。

潔癖症の人の子供も潔癖症になる傾向があるのですが、これは遺伝なのでしょうか。

今回は、潔癖症の人の特徴と心理的な原因、治し方の秘訣についてです。

 

潔癖症の心理的な原因とは

潔癖症というのは綺麗にしていないと不安・不快感等のネガティブな感情が押し寄せてくる症状のことで、一種の強迫観念になります。

ではなぜこのような強迫観念が生じるのかについて、その理由は様々あります。

 

遺伝の影響

遺伝的な影響がどの程度あるかははっきりと答えが出ないところではありますが、神経質な性格などは大なり小なり間違いなく遺伝します。

ですから、生まれつき潔癖症とまではいかないまでもその素質を持ち合わせている、というパターンは間違いなくあるでしょう。

 

汚いもので大変な思いをした

幼い頃のとても嫌だった経験はトラウマとして記憶に刻み込まれる可能性があります。

これは潔癖症に限らず、何にでも当て嵌ることではありますが。

ですから潔癖症の方の場合は、もしかしたら汚いものですごく不快な思いをしたり、苦しんだりしたことがあったのかも知れません。

ここからは、完全に親や育った環境が関係してくるところになります。

 

親の教育が厳しかった

親の教育が厳し過ぎると、子供は親から叱られまい、嫌われまいとして神経を張り巡らしたり親の期待に応えようと頑張り過ぎるがあまりに、神経質な性格になりがちです。

その結果として、潔癖症になってしまうパターンです。

 

親が潔癖症だった

これは子育てが原因でなくても、十分に可能性があります。

子供は当然親(育ててくれた人も含む)の振る舞いを見て自分の価値観を作っていきますから、親が汚れに大きな反応をしていたらそういうものなんだと考えるようになります。

もちろんこれもまた潔癖症以外のことにでも言えて、たとえば親が愚痴や不平不満ばかり言ってる人間であれば人生はそうやって生きていくものと考えます。

 

ストレス過多

ストレスというのは様々な形で表面化されますが、潔癖症もストレスによる症状として現れることがあります。

その場合であれば、単純にストレスを減らすことで消えていきますので、一過性のものになります。

しかしほとんどの場合において、ストレスは潔癖症を助長するので、どんな心理的な原因の場合でもストレスを減らすことは潔癖症の改善に繋がります。

 

潔癖症の人の特徴

完璧主義者

とにかく全てが完璧でないと気が済まないから、少しでも汚れ等があると気になってしまう。

という理由で、潔癖症になっている人がいます。

常にあらゆる方面にアンテナを張っていて、どこかに不完全な何かはないだろうか、と探しています。

本人は無自覚であったり全く望んでいないケースも多いですが、強迫観念としていつも心に存在しているので自分の意思で制御ができなかったりします。

 

細かい代わりに大事なものを見落とす

このタイプは完璧主義者ではなく、気になる対象にだけやたらと気にしてしまうという人になります。

細かいところを気にし過ぎて大事な部分が抜け落ちていたりするので、少しちぐはぐであったりします。

また、一つのことを気にし始めると他のことが目に入らなくなったりもします。

人によっては気になること以外はものすごく雑で、むしろそんないい加減で良いのかと思われることもあります。

 

強迫性障害

自分でも全く必要のないことだと理解してるのに、どうしてもそれをやめることができないケースです。

たとえば、何かに触る度に手を洗わずにはいられなくなるとか、逆に公共のものには一切触れることができない等です。

ここまでくると精神病の一種になるので、もしそれが生活に大きな支障となっているのであれば、医者に掛かって本格的な治療をする必要があります。

 

治し方の秘訣

自分が潔癖症であることが嫌で、治したいと思っている方も多くいると思います。

ですが覚えておいて頂きたいのは、これも一つの個性であるということです。

潔癖症の人の場合は潔癖すぎることが個性として出ているだけであり、他の人の場合は別の形で出ます。

たとえば逆に部屋が片付けられなかったり、ついつい人見知りをしてしまうとか、そういったものも同じ類の個性になります。

潔癖症の人は部屋を汚く放置できる人に憧れるかも知れませんが、部屋が片付けられない人は綺麗好きに憧れます。

自分に非常に厳しい人はもう少し緩くなりたいと思っても、緩すぎる人はもっと自分に厳しくなりたいと思っています。

これらの比較だと、どちらかと言えば潔癖症側のタイプの方が世間的には良く見られるはずです。

このように、結局は捉え方次第なところもあるので、そんなに大して問題にならないならそこまで気にしないのも一つの手段であるということです。

と考えると、少し気持ちが楽になって脅迫感が減るのではないでしょうか。

人間はやめたいやめたいと思えば思うほど逆に意識が強くなってやめられなくなってしまうので、こういう逆転の発想も大事です。

というより、実際そこまで気にしても仕方ないものなので、いっそ気にしないようにしましょう。

そのために、気にしなくても良い理由をたくさん挙げてみるのが良いです。

もう一つ加えると、先に述べたように何であれ妙な癖を助長するのはストレスなので、ストレスを減らすことも100%効果があります。

自分にとって今ストレスとなっているストレスの種を見つけて、そこを排除することも一つの非常にお勧めの方法です。

ここで自分が潔癖症であることを気にし過ぎるのも間違いなくストレスなので、先の方法の効果が期待できることの説明にもなっていますね。

 

ただし、一線を越えていて明らかに生活に大きな支障が出ているくらいであれば、その際は自分だけで治そうとするのではなくカウンセラーや精神科医と相談することをお勧めします。