公的な場面における有言不実行は許されません。

その責任を果たすまで、義務はいつまでも追いかけてきます。

であるにもかかわらず、わざわざ言葉に出して結局できずに後で恥をかく。

もし自分の彼氏や旦那、上司が頻繁に有言不実行であれば、それは無能を疑うべきなのでしょうか。

有言不実行の意味と心理・対策についてです。

 

有言不実行の意味

シンプルに漢字どおりに解釈すれば、有言不実行は一度口にした言葉を実行しないという意味です。

しかし有言不実行という言葉に含まれる一般的な概念は、単純に一度言った言葉を実行しないことと一括りにすることができないところがあります。

ここではもう少し意味を掘り下げてみたいと思います。

 

個人的な行為と共有されている行為

人の行為は大きく2つに分けることができます。〈基本的にはその個人にだけ関わる行為〉〈他人にも影響を及ぼす行為〉です。

〈基本的にはその個人にだけ関わる行為〉とは、私的な領域での『個人的な行為』それをやろうがやるまいが他人に損失を与えない事柄です。迷惑もかけませんし、不用意な軽々しい発言も許されます。目標や夢を掲げるのも自由です。

反対に、〈他人にも影響を及ぼす行為〉というのは、利害や相互補助の関係で他者との間に共有されています。成すべき『共有される行為』です。仕事や家庭のこと、もともとその個人が責任を果たすべき領域です。

 

前者の個人的な行為における有言不実行は、それほど問題視されることはありません。

たとえば、明日から毎日走るとか、野菜を食べるとか、そういった大概周りに影響せず、大して期待を膨らませない言葉を口にすることです。

確かに少しビックマウスでお調子者なのかな、という印象を与えることはありますが、周りに迷惑に繋がらないのであれば普通にスルーしてもらえます。

こちらのタイプの有言不実行しかしていないのであれば、それは天然であったり笑い話にも変えられるため、一般的に言われるような有言不実行の意味とは少しニュアンスが変わってきます。

しかしながら、後者の共有される行為における有言不実行をすると、たちまち大きなリスクを負うことになります。

たとえば来月から真剣に勉強をするとか、優しくするとか、就職するとか、家事を手伝うとか、来月までに売上げ~達成するとか色々ありますが、どれも口にした時点で人は期待を寄せます。

その期待を受けた後にそのとおりのことをしなければ、それはある意味で期待を裏切ることになります。

よって世間で有言不実行だと非難されるのは、こちらのタイプになります。

政党の公約もよく口ばっかりで有言不実行だと言われていますね。

基本的には、有言不実行の裏には「期待を裏切る」という行為があります。

 

ただし必ずしも個人はOK,共有はNGというわけではありません。

たとえば、個人的な行為の有言不実行でもあまりにも多いといい加減な人間であるとして結果的に有言不実行だと非難されるようになってしまいます。

また、こういう人は得てして共有される行為の有言不実行も実行(変な言い方ですが)するので、別に個人的だから良い、という認識を持つことは決してしないでください。

あるいは、逆に共有される行為の有言不実行であってもギリギリ達成できないとか、良いところまでいくケースが多いのであれば非難の対象にはあまりならなかったりします。

 

有言不実行の心理

なぜできなけば後々問題になることが明らかなのに、わざわざ言葉に出してしまうのか。

その心理は主に

  • 目先の恰好付けたい気持ち
  • 周りの注目を集めたい
  • 周りをがっかりさせたくない
  • 自分のやる気を促したい

等になります。

これらの思いが強すぎて抗うことができない人、先のことを考えるのが苦手な人、あるいはあまり責任感の強くないタイプがこういった心理を抱くとできる気もしない、あるいはする気もそこまでないことを口にしてしまうのです。

4の心理で有言する場合は、動機としては悪いことではありません。

しかしながらもし有言不実行のレッテルが貼られているのであれば、それはすでに公言してもやらないことが癖になってしまっている可能性があります。

であれば、もう口に出すことはデメリットしかないので今すぐやめた方が良いです。

別の方法で、実際にしたい行動ができるように考えてください。

 

通常、有言不実行というのは

  • 目先しか見えてない
  • 客観的に考えることができない
  • 人の反応を過剰に意識している
  • 意志の弱さ

の表れです。

ですから、有言不実行の人が有能であるケースはまれです。

もし自分の彼氏や旦那、上司が有言不実行であると思うのであれば、他の部分も疑って掛かった方が良いかも知れません。

言葉に責任を持たない嘘つきである可能性が高いです。

 

有言不実行をしてしまう際の対策

仮に自分が有言不実行タイプかも知れないという場合はどうしたら良いでしょうか。

ここでは参考として、根本的な対策を紹介します。

  1. 自分の言葉に対してもう少し責任を持つようにすること
  2. 客観的に物事が見えるようにする
  3. 意識する

1については、日ごろから自分の言動を反省すること

一人の時間を大事にして、自分を顧みることです。

そして悪いと思ったことは次からはしないと決心すること。

2についてまずできるイメージを先に作っておくことです。

たとえば、明らかに物理的に厳しいこと(1週間で10キロ痩せる等)等は少し考えればわかりますから、普通は言葉にしませんよね。

できる理屈がわからない、あるいはイメージできないのに言葉にするというのは明らかにおかしいですから、まずそこをしっかり押さえることが先です。

3については、これはそのままでただ意識すれば良いです。

もちろん咄嗟に出てしまうところもあるかも知れませんが、基本的には意識すればするほど

「あっ俺また格好付けてでかい口叩こうしてる」

と、口にする前にその心境に気付ける確率が上がります。

 

この3つの対策をすれば、余程根深くなければかなり改善できるはずです。

ただし、前述もしましたがもちろん有言するのが必ずしも悪いわけではありません。

自分の言葉に対して責任を持つようになり、さらに客観的になって自分にとって可能な範囲で有言すれば、むしろモチベーションにもなります。

問題は不実行になる部分なので、もし自分が有言不実行タイプだと思うのであれば、3つの対策はしっかり頭に叩き込んでおくようにしましょう。